7月の花 -向日葵-
蒸し暑い日々が続いている東京ですが、みなさまいかがお過ごしですか。
今月の花は「向日葵」です。
今月は何が良いかなぁ・・・と考えていたら、
お花屋さんの入り口で元気に咲いていました。
もう夏がやって来ているのですね。
お花のセンスが皆無な私は、
お店の方に今月のオススメお花をお伺いするのですが、
やっぱり向日葵を選んでくれました。
ひまわりと言えば、
真夏のギラギラした太陽の下で、日差しにも暑さにも負けず、
元気に太陽にアピールしているような印象を受けますが、
花言葉には、太陽を追うように咲く姿や太陽をずっと見つめているように見えることから
「あなただけを見つめる」という意味合いもあるようで、
これはギリシャ神話にちなんでの事だそうです。
取り方によっては、ちょっと怖いかも・・・
ひまわりの歴史は古く、
紀元前1500年頃から、北アメリカで栽培されていて、
当時は食用・医療用、染料として使用されていました。
その後、
種がスペインへ持ち込まれ、ヨーロッパで観賞用として栽培が始まったようです。
ひまわりの後ろで凛と立っているのは、
デルフィニウムです。
爽やかな青色が印象的です。
青い空とひまわりの構図のようで、より夏らしさを感じますね。
皆様のお越しをお待ちしております。
6月の花 -青いバラ-
今月の花は「青いバラ」です。
6月は父の日があるので、それにちなんで黄色いバラを買いに行ったのですが
鮮やかな青に目を奪われたので予定を変更しました。
このバラは葉っぱも青いので、白いバラに染料を吸わせた加工品と思われます。
青いバラは、かつては実現不可能といわれていたため花言葉が「不可能」でしたが
サントリーが開発に成功したことにより「夢 かなう」へと変わりました。
青い色素を持ったバラ(サントリーブルーローズ アプローズ)は
1本で3,000円するそうです。
いつかお目にかかりたいです。
黄色い小花の群れはアルケミラ・モリス
白い可憐な花を咲かせているのはクジャクソウ
綿毛のようなものをつけた枝はスモークツリーです。
お客様の黒字を願って黒い花瓶に生けてみました。
みなさまの夢がかないますように。
というわけで今月の花は「青いバラ」でした。
5月の花 -芍薬-
今月の花は「芍薬」です。
5月の第2日曜日は母の日。花屋さんの半分はカーネーションが並んでいます。
その中で、大ぶりの芍薬が目につきました。
芍薬といえば”立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花”という言葉が浮かびます。
これは、美しい女性の立ち居振る舞いを花に例えて形容した言葉です。
シベリア・中国・モンゴルなどのアジアが原産で、
日本には平安時代に中国から薬用として伝わったそうです。
中国では西暦500年頃、陶弘景という人物が編纂した『神農本草経集注』という
薬物書にも記載があり、由緒のある薬草です。
芍薬は現在でも漢方で非常にメジャーな生薬のひとつだそうです。
根には消炎・鎮痛・止血・抗けいれん・収斂などの効果があるとされ、
葛根湯や十全大補湯、大柴胡湯といった多くの漢方薬に配合されています。
また芍薬甘草湯や当帰芍薬散、桂枝加芍薬湯など、
シャクヤクの名前を冠した漢方薬も存在するほどです。
こんなにきれいな花が、耳にしたことがある漢方薬に使われていたとは驚きです。
そしてこの時期、カーネーションは外せません。
色とりどりのカーネーションの中から選んだのはこちらです。
スプレーカーネーションの「スタースノー」という種類です。
カーネーションとは言われて思い浮かべる花とは違いますが、
名前に雪と星がついている白くて綺麗な花です。
花もちよいそうです。
というわけで今月の花は「芍薬」と「スプレーカーネーションスタースノー」でした。
4月の花 -チューリップ-
ようやく日中は暖かくなってきましたが、みなさまいかがお過ごしですか。
今月の花は「チューリップ」です。
毎回お花屋さんでどれにしようか迷ってしまうのですが、
店員さんにチューリップはこの時期で終わりだと伺い、即決しました!
他のお花たちは「春っぽく可愛く」というリクエストに店員さんが選んでくださいました。
一番左が「チューリップ」。
花も葉も形はシンプルなのにとても美しいです。
これまでに数えられないほどの品種が誕生し、
現在の品種リストには5000を超える品種が登録されています。
今回はピンクオレンジのような可愛らしい色を選びました。
花言葉はピンクだと「誠実な愛」、オレンジだと「照れ屋」。
プレゼントする本数によっても花言葉がつけられているそうで、
その意味を考えながら贈るなんてロマンチックですよね。
チューリップの右隣が「ラナンキュラス」。
2月のお花としても登場しました。
コロンと丸く幾重にも花びらが重なっているのが特徴です。
品種改良により様々な色があり、今回のような2色咲き(バイカラー)のほか、
リバーシブル咲きもあるそうです。
真ん中の薄ピンク色のお花は「ガーベラ」。
華やかさと可愛らしさを併せ持ち、
まっすぐ長く伸びた茎から太陽に似た形の花を咲かせます。
ピンクのガーベラの花言葉は「前進」。
卒業・入学シーズンの春にぴったりですね。
後ろの青いお花が「デルフィニウム」。
デルフィニウムの語源はギリシャ語でイルカを意味するDelphis。
花の後ろに突き出ている距(きょ)の様子がイルカに似ているからだそうです。
夏の暑さがやってくる前に涼やかな花を咲かせてくれます。
手前の白いお花は「レースフラワー」。
繊細な見た目にぴったりの名前ですが、和名はなんと「ドクゼリモドキ」。
猛毒を含むドクゼリに似ているからだそうですが
レースフラワーには毒は無いようです。ちょっと安心。
春らしい可憐なお花たちが事務所でお待ちしております。
新年度、頑張っていきましょう!
2月の花 -ラナンキュラス-
急に寒くなってきましたが、みなさまいかがお過ごしですか。
今月の花は「ラナンキュラス」です。
この黄色く元気そうなお花が「ラナンキュラス」(和名:「ハナキンポウゲ」)です。
ラナンキュラスと言えば、幾重にも重なった花びらが特徴ですが、
今回のは開いたタイプ。
近年では品種改良が進んで、色や形も様々、500種類ほどあるようです。
黄色のラナンキュラスの花言葉は、「優しい心遣い」。
そんなことが自然とできる人になりたいなぁ。
その他のお花のご紹介です。
右奥のピンクのお花は「スプレーストック」です。
日本には江戸時代頃に持ち込まれ、栽培が始まったそうです。
花言葉である「永遠の美」は、花持ちが良く甘い香りが持続することから
付けられたと言われていて、贈り物にも喜ばれるそうです。
その右隣りの紫のお花は「フリージア」。
デンマークの植物学者エクロンによって発見され、親友であった医師「フリーゼ」から
名付けたそうです。
花言葉は、「親愛の情」「友情」。納得ですね。
後ろの白いお花は「孔雀草」。
名前の由来は、いくつも分かれした枝の先に花を咲かせ、その様子が孔雀の羽のように
見えることから名付けられたそうです。
手前のピンクのお花は
「スイートピー」です。聖子ちゃんの歌で有名ですね。
スイトピーだと思っていたら、sweet pea「甘い香りのえんどう豆」なんですね。
花弁が飛び立つ蝶の姿に似ていることから、「門出」「優しい思い出」などの
花言葉を持っており、人生の門出を祝う意味合いを持っているそうです。
それでは、
可愛いらしいお花に元気をもらって、
寒い冬を乗り切りましょう。
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12月の花 -ポインセチア-
年の瀬も近づき何かと忙しい時期ではございますが、
みなさまいかがお過ごしですか。
今月の花は「ポインセチア」です。
花屋で店員さんに「季節を感じる花」をリクエストしたところ、
こちらをオススメしていただきました。
クリスマスシーズンによく見かける花ですよね。
メキシコ原産の花で、日本では11月から12月ごろに
茎の上にある葉が赤や桃色などに美しく色づきます。
ポインセチアの花は中央にある黄色い塊の部分なんだそうです。
花言葉は「祝福する」「聖夜」「幸運を祈る」「私の心は燃えている」。
クリスマスを感じさせる言葉もありますね。
冬になるとあまり鮮やかな色の植物を見かけないからか、
ポインセチアを見ると気分も上がってくるような気がします。
というわけで今月の花は「ポインセチア」でした。
みなさまも素敵なクリスマスシーズンをお過ごしください。
10月の花 -ストレリチア-
東京は急に肌寒くなりましたが、みなさまいかがお過ごしですか。
今月の花は「ストレリチア」です。
この名前は、植物愛好家だった英国のシャーロット王妃の旧姓
「シュトレリッツ」が由来だそうです。
お花屋さんは「ストレリチア」とおっしゃっていましたが
私は横文字が苦手でどうしても覚えられないので
和名の「極楽鳥花」で記憶しました。
鳥の頭のように見えるので、覚えやすいですね。
風水的には金運アップの効果があるそうです。
この鳥に前を向かせるか横を向かせるか迷いましたが
お客さまの業績が右肩上がりでありますように、と
願いを込めて右上を向かせてみました。
脇役はススキと、先月とは系統の違うケイトウです。
器も秋らしく深い紫色のものにしました。
花言葉は「輝かしい未来」「全てを手に入れる」「気取った恋」などなど。
王妃の名を冠しているだけあって気高さに満ちた言葉ばかりです。
みなさまにとって収穫の多い月になりますように。
というわけで今月の花は「極楽鳥花」でした。
9月の花 -リンドウとケイトウ-
厳しい猛暑が続く東京ですが、みなさまいかがお過ごしですか。
今月の花は「リンドウ」と「ケイトウ」です。
ブルーのお花はリンドウです。漢字では「竜胆」と書きます。
秋の代表的なお花ですので、誰もが名前は知らなくても見たことはあるのではないでしょうか。
開花期は、9〜11月で、最盛期は9月中・下旬頃。秋の訪れを感じさせてくれます。
今回は深いブルーにしましたが、お花屋さんには白とピンクがありました。
リンドウは、日本の野山に自生している花の1つです。
根の部分の薬効成分も知られ、胃腸薬などとして使われていたそうです。
リンドウの花言葉は「勝利」「正義」「誠実」だそうです。
オレンジのお花はケイトウです。漢字では「鶏頭」と書きます。
日本には野生種は存在せず、インドなどの熱帯アジア原産の植物です。
平安時代以前に大陸から渡ったと伝わっています。
オレンジの部分は花に見えますが、茎の先が変形した「花序(かじょ)」です。
近くで見ると花序の先端はフサフサして羽毛のように見えます。
花は、花序の根元に花びらのない小さい花がたくさん付いています。
ケイトウの花言葉は「おしゃれ」「気取り」「風変わり」だそうです。