5月の花 -芍薬-
公開日:2024年05月17日(金)
今月の花は「芍薬」です。
5月の第2日曜日は母の日。花屋さんの半分はカーネーションが並んでいます。
その中で、大ぶりの芍薬が目につきました。
芍薬といえば”立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花”という言葉が浮かびます。
これは、美しい女性の立ち居振る舞いを花に例えて形容した言葉です。
シベリア・中国・モンゴルなどのアジアが原産で、
日本には平安時代に中国から薬用として伝わったそうです。
中国では西暦500年頃、陶弘景という人物が編纂した『神農本草経集注』という
薬物書にも記載があり、由緒のある薬草です。
芍薬は現在でも漢方で非常にメジャーな生薬のひとつだそうです。
根には消炎・鎮痛・止血・抗けいれん・収斂などの効果があるとされ、
葛根湯や十全大補湯、大柴胡湯といった多くの漢方薬に配合されています。
また芍薬甘草湯や当帰芍薬散、桂枝加芍薬湯など、
シャクヤクの名前を冠した漢方薬も存在するほどです。
こんなにきれいな花が、耳にしたことがある漢方薬に使われていたとは驚きです。
そしてこの時期、カーネーションは外せません。
色とりどりのカーネーションの中から選んだのはこちらです。
スプレーカーネーションの「スタースノー」という種類です。
カーネーションとは言われて思い浮かべる花とは違いますが、
名前に雪と星がついている白くて綺麗な花です。
花もちよいそうです。
というわけで今月の花は「芍薬」と「スプレーカーネーションスタースノー」でした。