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【地域紹介】葛飾北斎の命日と誓教寺
公開日:2022年05月13日(金)
みなさま、こんにちは。今回地域紹介担当の(か)です。
4月18日は葛飾北斎の命日です。
墓のある誓教寺は我事務所から、徒歩5分ほどの場所にあります。
お墓は北斎の子によって建てられたもので、木の箱で覆われて保護されています。
墓石正面には、「画狂老人卍墓」と大きく書かれています。
この日はご住職が墓の側面の扉を開けて見せてくれました。
側面には「ひと魂でゆく気散じや夏の原」と辞世の句が刻まれています。
ひとだまとなって、夏の野原を気晴らしにでかけようか
魂は自由に、今でも絵を描いているような気さえして来ます。
塔婆は、昨年没後172年にたてられたものだそうです。
北斎は江戸後期の浮世絵師で、
奇行に富んだ人(変わり者)で、93回引越ししたのは有名なエピソードです。
こたつに入り、絵を描いては眠り、部屋にゴミが溜まって我慢できないくらいになると引っ越したとか。
75歳過ぎてやっとものの形がわかって来たと言い、
90歳で亡くなる際には、あと5年命があれば素晴らしい絵を描けたのにと言ったと伝えられています。
まさに「画狂老人」という画号の通り、描くことに全てをかけた生涯だったのですね。
写真の像は、北斎の自画像を元につくられました。
八重の桜が満開です。
毎年命日には供養が行われ、所蔵している作品を公開してくださいます。
妖気漂う骸骨は晩年の肉筆画で、真近で見ることが出来ます。
富嶽三十六景を代表とする版画絵はあまりにも有名ですが、肉筆画はやはり迫力があります。
今度は、小布施岩松院の龍の天井画をぜひ見たいと思っています。