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骨董市
皆さま、こんにちは。
今回ブログ担当の(ま)です。
少し前のことになりますが、上野公園で桜祭りが開催されていました。
お花見に行かれた方もいらっしゃるかと思います。
私は何も知らず、帰宅しようと上野駅に向かって歩いていたのですが、
遠くに見えたライトアップされた桜があまりに見事だったので、
ついふらふらと立ち寄ってみました。
少し歩いてみると、不忍池の辺りの広場では、
青空骨董市なども開催されていました。
もともと骨董品は好きで、休みの日にはよく骨董市に足を運んでいます。
時間が遅かったのか、ほとんどのお店は商品に布が掛けられてしまって
いたのですが、一軒だけ明かりが点いており、
色々と見ることができました。骨董市では、商品はもちろん、
それを扱う人やディスプレイなども店ごとにさまざまです。
今回出会った店主は自分の面白いと思うものを
主に仕入れているとのことで、古い医療器具や動物の剥製などが多くありました。
値段や大きさもさまざま、正直なところ、価値はよくわかりません。
ただ、日常生活では出会うことのないものが多く、
でもそれはきっと知らないだけで、どこかの国では、いつかの時代では、
誰かにとっては日常にあるものだったのかもしれません。
中古、汚い、などと嫌う人も多く、その気持ちもよくわかりますが、
私は経年変化こそ二つとない個性であると思っています。
今回は、ヨーロッパのものだという砂糖入れと石英を購入しました。
葡萄の彫刻とぽっかりと口を開けたような形が気に入り、
手に取ったものです。
当然錆も傷もありますが、それでいい、それが愛おしいと思います。
「これ可愛いからください」と言った私に、店主は「可愛いかは俺には
わからん」と笑って、紙に包んだ石英と砂糖入れを手渡してくれました。
家について石英を包んだ紙を広げてみると、
それはDan Hillというシンガーソングライターの
Sometimes When We Touchという曲の楽譜の一部でした。
何となく捨てる気にはならなかったので、丸めて一緒に飾ってみました。
石英が氷砂糖のように見えなくもない・・・?
今日という日の中にいくつ出会いがあったかな、と考えながら眺めて、
それが自分にもたらす経年変化はどうだろう、などとも考えました。
上野公園での骨董市は定期的に開催されているようです。
よろしければ皆さまも足を運ばれてはいかがでしょうか。