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私の水遊び
公開日:2018年10月27日(土)
皆さま、こんにちは。
今回ブログ担当の(ま)です。
私は、時折する長風呂の、湯船で遊ぶ時間が好きです。
電気も消してしまって、最初は真っ暗な中で、徐々に目が慣れて朧げに見えてくる中で、波や渦をつくって遊びます。
水は空気よりも動きが感じられ、仄暗いところで見る水面の揺らめきは流れる光となって、とても美しいです。
飽きたところで、体を出来る限り小さくして、目を閉じて、湯船に潜ります。
水の中で聴く音、私はこの音を聴くのが大好きです。
心臓の音なのでしょうが、どきどき、ではないのです、鼓動、打つ音ではなくて、流れていく音、巡りを感じる音です。自分の中にあるあの音は、なぜ普段は聴こえないのでしょうか。
なぜ水の中では、大きく聴こえるのでしょうか。
その音の刻むリズムはどんどん速くなって、長く聴いていることは出来ません。
水音を立てて、慌てて息を吸い込む私の姿は、滑稽だと思います。
それでもあの音が聴きたくて、あたたかさに包まれる感覚が好きで、何度も潜ります。
私は幼少期に、胎内の記憶はあるか、と尋ねられたときに、
「真っ暗だった。」
と答えたそうです。
そのやりとりすら今では覚えていませんが、私はもしかしたら、水の中を楽しんでいるのではなく、懐かしく思っているのかもしれません。
ここから来たのかなぁ、当時音はどう聴こえていたのだろう、などと考えているうちに体は冷め始めて、私の遊びは終わります。
記憶はなく、いる場所も姿も変わった、でもきっと音だけは同じもの、続いてきたものです。
皆さまも気が向いたら、水の中で耳を澄ませてみてください。