9月の連休と遅めの夏休みをつなげる形で、エストニアに行ってきました。
そもそものきっかけは、エストニアでは電子政府の導入やテクノロジーの進化によって、会計士や税理士の仕事がなくなったという記事を見たのがきっかけでした。
日本からエストニアへの直行便はないため、フィンランド経由やロシア経由で行くことになるのですが、いずれにせよ13時間程度の飛行時間となります。時差は6時間程度です。
よくエストニアというと、以下のような写真が出てくると思いますが、こちらは旧市街の部分で、歩いて2時間ほどで散策できる地域。そこの城壁の高台から写真を撮ると、このような構図になります。屋根の色とかがきれいです。
夜も旧市街を中心にライトアップされているので、独特の雰囲気を醸し出しています。また、日本同様治安もいいので、多少遅い時間になってしまっても、安心して出歩くことができます。
電子政府のニュースが話題になり、日本からも首相や大臣、企業経営者の方々が視察に行った……などと報道されていますが、電子政府のショールームにも行ってきました。エストニア初のさまざまなベンチャー企業の製品はもとより、電子政府の取り組みや成果などが展示物とともに紹介されていました。
道端でピザの宅配ロボットと遭遇しました。たくさんカメラが搭載されていて、自動運転で地域限定ではあるものの配達を行っているとのことでした。
そのほか、ベンチャー投資が盛んということで、スタートアップ企業が集うコワーキングスペースにも行ってきました。数々のスタートアップ企業の名前が丸太に記載されているなど、北欧らしい雰囲気のなか、スカイプなどのユニコーン企業に続けとばかりに、各社さまざまな取り組みを行っていたのが印象的でした。
最後に会計事務所にも行ってきました。エストニアでは税制が簡略化されており、法人税も所得税も消費税も20%。特例なども少ないため、個人の場合、確定申告などは、年末調整の情報から確定申告書が自動的に作成され、承認を行う形となっているため、会計事務所での作業がほとんどないとのこと。法人税も内部留保している限りは税金がかからないとのことで、仕訳入力などの業務が中心に行われているとのことでした。
会計士、税理士の仕事がなくなったというのは乱暴な話ですが、税制の簡略化とテクノロジーの進化によって仕事が減ったことは確か。EU相手の消費税の国際取引や難関税務、単純な仕訳入力などは残っているとのことで、中間的な仕事がなくなったようなイメージでした。